2020年02月02日

「新」


「新」
~心に積み重なる様々な出来事をこのコラムに寄せて~


「キレ」といえば、「淡麗」「辛口」…

「スルーティー」といえば、「メロン」「リンゴ」

「パイナップル」「ぶどう」「白桃」…

「香味」といえば、「燻」「熟」「爽」「醇」…

言葉で表し、想像してみる。

寒さ厳しきこのころ。

春への節目をむかえつつも、

ひんやりとした空気を肌で感じたり

白い吐息を吐いたり

身体と心いっぱいで

季節を感じながらすごす。

楽しいことはないかと

夢を膨らませる。

そこには凜としたたたずまいのなか、

冒頭の言葉で形容される姿が見られる。

ふと手に取ってみるも、

さて連れて帰ってみようか、

まてまて、

ここはそっと眺めるだけにしておこうか。

いや、やはり中身が気になるではないか。

この時間が、とても楽しい。

春から秋への訪れへと、

八十八の手間をかけ、豊かな実りをなす。

この実りに磨きをかけ、豊かさを増す。

そう店頭の『新酒』を眺めながら、

これまでの経過に想いをはせるのである。

こうなると器も気になり、

徳利、お猪口、片口…

ふさわしい飲み方は、なんだろう。

月の夜、雪の朝、花のもと…

無論、ひと口、味わいとともに

口内にひろがる香りに酔う訳である。

『百楽の長とはいえど、万の病は酒よりこそ起れ。

憂忘るといへど、酔ひたる人ぞ、

過ぎにし憂さをも思ひ出でて泣くめる』
(徒然草 第175段)

楽しみ多き時節、節度ある振る舞いを。



「新」



同じカテゴリー(健康新聞)の記事画像
「鉦」
「おおきな おおきな かぼちゃ」
「どじょうがでてきて」
「うわぁ!おったぁ!」
「平穏」
「桃太郎」
同じカテゴリー(健康新聞)の記事
 「鉦」 (2020-10-04 07:00)
 「おおきな おおきな かぼちゃ」 (2020-09-06 07:00)
 「どじょうがでてきて」 (2020-07-05 07:00)
 「うわぁ!おったぁ!」 (2020-05-03 07:00)
 「平穏」 (2020-04-05 07:00)
 「桃太郎」 (2020-03-01 07:00)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
「新」
    コメント(0)