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Posted by あしたさぬき.JP at

2016年01月29日

「social network」

「social network」

~心に積み重なる様々な出来事をこのコラムに寄せて~

先日 ちょびっと、 
ほんの ちょびっとだけど
テレビに 映った。

珍しいから、と ニュースで取り上げてくれた 「PODカレッジ」は、
通常の デイサービスとは ちょっとだけ 違って
授業形式で 時間が 過ぎていく。

家庭科や 体育、 国語に パソコン。
それぞれが 希望する授業を 受け、単位を取得する。
興味は 趣味へと 変わり、その授業内容は
どんどん 拡がりを 見せている。

撮影の 何日も前、
通っておられる方々の ご家族に、
テレビに出ても 良いですか?と 尋ねたものだから、
家族さんも 放映を 楽しみにして おられ、
録画して うちに 届けてくれた。

その 録画した映像を 「やんややんや」と
賑やかに 何度も見、ダビングした DVDは
今、各家庭を 周遊している。

何と もすごいのは
「うちでは見られない(機械がない)」と
誰かの言った 一言で
「じゃ、うちで 見れば」と 
PODニュース 上映会が、
ある 女性のお宅で 開かれたらしい。

ほんとに ちょびっと、テレビに 出たのが
こんなにも 嬉しいものなのか、
と 少し呆れながらも 心の中では 大きく 万歳三唱 していた。
まさか ここまで 喜んでくれるとは 思わなかったし、

何よりも 
この放映を きっかけに 通って来られる方同士が
仲良くなれたことが 嬉しかった。

若者たちに SNSで 友達が増えるように、
高齢になっても 何か きっかけさえ あれば、
仲間は どんどん 増えていく。
それは とっても 素敵な 事だ。

「social network」

  

Posted by syuri at 07:00Comments(0)介護編

2016年01月22日

「幸せのおすそ分け」

『幸せのおすそ分け』

~心に積み重なる様々な出来事をこのコラムに寄せて~

「これこれ、見て! 見て!」

嬉しそうに 差し出すはがきを 見るのが 私たちの朝の日課。
そのはがきは 今年のお正月に届いた 年賀状。

施設のエントランスに 置いてある 手作りポストには、
施設で暮らす 皆さん宛の 年賀状が 入っていた。

遠く 離れて暮らす 大切な家族、親しいお友だち。
毎日 面会に来てくれる ご主人から 手渡された方も いたらしい。
「今年もよろしく」 「お元気ですか」 など、
それぞれの 言葉でつづられた 年賀状は とても心がこもっていた。

よほど 嬉しかったのか、その女性は 毎朝 私にその年賀状を 見せてくれる。
長年 一人で 暮らしてこられた その女性には、ご家族がいない。

皆さんに 大切な人から 年賀状が届くと 喜んでくれるよね、と
今年始めた この年賀状プロジェクトだが、
ご家族や ご親族に 趣旨を説明すると、皆さん笑顔で 引き受けてくれた。

どうしたものか、と思案したのが 数名の お一人暮らしの方々。

ここで 思いついたのが 親しいご友人。

施設に入って、あまり 会う機会がなくなってしまった ご友人からの 年賀状は
とても嬉しいに 違いない、とお願いしてみたら これまた快く 引き受けてくれた。

たった一枚の 年賀状が こんなにも幸せな気分にさせてくれるなんて 
思いも しなかった。

小さな幸せは そこら中に 溢れている。

送られてきた 大切な年賀状も 皆さんの笑顔も それを見て喜ぶ私たちにも 
幸せが いっぱい 詰まっている。

ありがとね。

『幸せのおすそ分け』

  

Posted by syuri at 07:00Comments(0)介護編

2016年01月15日

「学生食堂、開店です!!」

~心に積み重なる様々な出来事をこのコラムに寄せて~

 うちのお昼ご飯は 4種類から選ぶことが 出来る。

 利用者さんが 自ら麺や丼、2種類の定食から
 気になるメニューを チョイスし、
 自分の席まで 持って行って 食べるので、
 さながら 「学生食堂」のよう。

 もちろん下膳も 自分で。
 
 1日に必要な栄養を 摂っていただくためには、
 メニューも さることながら
 自分で「食べたい」と 思えるものを 選んで食べるってことが 重要。

 ご飯やお味噌汁は 自分でよそうので
 食べられるだけ よそって、
 足りなくなったら おかわりもどうぞ。

 冷凍の食材は なるべく使わず、
 季節のものを 取り入れながら、
 温かいものは 温かく、
 冷たいものは ちょっとだけ冷たく、
 が、モットーの うちの食事。

 授業形式で 時間が過ぎていく うちのデイサービスは、
 2時間目の授業が 終わると、
 ちょうど 給食(昼食)の時間。
 
 午後の授業が 始まる前に 食べとかなくちゃ、
 と 食堂の前には 長い列ができる。
 
 そして、
 「早く行かんと 食べたい定食が なくなるやん」
 「今日は どれにしようか」
 などと 言いながら、
 どこか ウキウキした 様子。

 そんな 皆さんの顔を 見ていると、
 何を 食べるのか ではなくて、
 どんなふうに 食べるのかが 重要 なんだな、
 と思う。

 お腹がすくまで 何かに熱中し、
 時間になったら 思う存分 食べる。
 
 学生食堂は そんな皆さんの 元気の源だ。

「学生食堂、開店です!!」
  

Posted by syuri at 07:00Comments(0)介護編

2016年01月10日

『皆をつなぐ お餅つき』

『皆をつなぐ お餅つき』

~心に積み重なる様々な出来事をこのコラムに寄せて~


新春のやわらかな陽射しのもと

お餅つき

子どもたち、お年寄り、学生、教職員、保護者の皆さん、地域の皆さん、
皆、それぞれの位置につき

つきあがる餅を眺めては

笑顔になる

白い粉を頬に額にまぶしながら
手のひらいっぱいに、やわらく、あたたかさをまといながら

臼のなかで、まとまりゆくお餅


杵から、のびのびと、ねばりつよいお餅

それらを、眺めては、今年の幸を願おう

子どもたちから
「自分でつけるよ!」「うわっのびる~」

杵を重たげにするや保育者へ
「がんばれ!がんばれ!」「100回は、つかないかんわ!」

お年寄りから「こうやって、ちぎるんや」
頬のしわを笑顔いっぱいにのばし
「ほら、つやつや、つるつるお餅やで」

あらあら職員の皆さん「え~まだ、つくんですか?」
「もうこらえて」なんて

祝い事に、ふるまわれてきたお餅

お餅つきでは、人と人、人と環境、環境と環境をつなぎ
お餅を持ち帰った、家々で、明るい話題になることを願う

さあ、今年は、どんな出会いがあるか

皆をつなぐ
お餅つき

『皆をつなぐ お餅つき』
  

Posted by syuri at 06:00Comments(0)健康新聞

2016年01月08日

「手作りなお正月」

「手作りなお正月」

~心に積み重なる様々な出来事をこのコラムに寄せて~

 年末は何かと慌ただしく過ぎていく。おせち料理に門松、年賀状。何でも手作りする私たちだが、今年は新しく、そこにポストが加わった。

 なぜにポスト…?と不思議になって聞いてみた。

 何でも入居されている方々のご家族さんからそこに年賀状が届くらしい。
確かに、高齢で、施設に入居すると誰かから郵便物が届くなんて、あまりない事なので凄く嬉しいかも。そんなことを考えていると、昔、おみくじも手作りしていたことを思い出した。

 ちょっとばかし遠くのお寺に、温かいおしるこや甘酒がたくさん入ったポットを持って、大勢でバスに揺られて初詣に出かけていた。
その道中のバスの中で大盛況だったのが「手作りおみくじ」。
きちんと五角形の箱を作り、中に数字の書いた棒を何本も入れ、少しだけ穴をあける。
それはまさにおみくじそのもの。

皆さんに渡す札番を書いた紙には、大きく「大吉」「中吉」などと運勢が書かれてある。

そして、ちょっとだけ頑張れるように、「病気:適度に運動すれば良し」「争事:隣人と仲良くすれば、なをよろし」などと書いてあった。
そのおみくじを引いた皆さんがそれぞれに大きな声で嬉しそうに読み上げ、賑やかに過ごしている光景は今でも思い出すと、自然に顔が緩んでしまう。


 いくつになってもお正月は特別。お雑煮もおせち料理もおみくじも年賀状も楽しみで待ち遠しいもの。今年のお正月、大切な家族からのサプライズなお年玉に皆さん、さぞかし喜ばれたことだろう。


「手作りなお正月」

  

Posted by syuri at 06:00Comments(0)介護編