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Posted by あしたさぬき.JP at

2017年03月31日

「ある姉妹」

「ある姉妹」
~心に積み重なる様々な出来事をこのコラムに寄せて~

一緒に利用し始めた

ある姉妹。



とっても仲良しで
何をするにも

いっつも一緒。


お姉さんは

最近、足腰の状態が
悪くなってきたのか

色々と
介助が必要に

なってしまった。



そんな時

妹さんは
必ず手助けしてくれる。


服の少しの乱れも
きれいになおし

帰宅の時間には
荷物のチェックをして
玄関まで持って来てくれる。


病院受診の際には
「私もついて行こうか?」などと

声を掛け

「大丈夫だから、
 のんびりしといてくれていいよ。」と

伝えても


どこか心配そう。



自分の荷物をまとめて
付いて来てくれようとする。



あまりに仲が良いので
聞いてみると



お姉さんに
色々と

お世話になったらしい。



お互い
年を重ね

体も思うように
動かなくなった今は

恩返しもあり

色々と
手助けをしているらしい。


そして

何よりも

「私の姉さんやからな!」の

一言。


私にも姉がいるが

決して
仲が良いとは言えない。

この姉妹の歴史と
互いを思いやる気持ちに

ただただ脱帽。

どんな日々を過ごせば

こんなに

仲の良い姉妹になれるのか。


兄弟姉妹の在り方
夫婦の、親子の在り方

ここに集う人たちは

千差万別。


それぞれに
浅いようで深い



脆いようで

硬い絆がある。



自分の
これからの生き方を

計るには


十分すぎるほど

皆さんがいろいろ

教えてくれる。


凄いよな、介護って。

「ある姉妹」  

Posted by syuri at 07:00Comments(0)介護編

2017年03月24日

「夜更かし」

「夜更かし」
~心に積み重なる様々な出来事をこのコラムに寄せて~

居室から

何やら急いだ様子で

居間の方まで

バタバタと来られるので

ドキっとしながら

振り返ってみると



「チャンネルを合わせて!野球に!」と

切羽詰まった様子で

訴えてきた。


一瞬とまどったが、

あぁ…

最近盛り上がっている
WBCのことね。


いつも
のんびり過ごしているのに

慣れているせいか



急いだ感じの空気は
何かあったのか、と

不安にさせられる。




良かった。



何でもなくて。







私は
野球にあまり

関心がない。



すごい投手が
ケガをして

出られなくなった

とか



昨日の試合は勝った

とか



その程度。






「日本、勝つけんな!」と


テレビの前で
お茶を片手に座り込む

その男性に

いろいろとレクチャーしてもらった。


男性は
手に持ったお茶のことも忘れて

瞬きもせず
その接戦に見入っている様子。


よほど好きなのね

野球。




そういえば、この男性


自分のお部屋にも

テレビはあるはず。



見てたんですよね
自分お部屋で。

と不思議に思ったが


みんなで
ワイワイ応援している様子を
見ていると

何だか納得した。


誰かと一緒に

盛り上がりたかったんですよね。




勝った試合に
うっすらと涙を浮かべ

喜んでいる姿に

もらい泣きし


ふと時計を見ると
夜の10時30分。

あらま

もうこんな時間なのね。




いつも
早寝早起きな方々にとって


夜10時30分は

よほどの夜更かし。



寝不足は健康に悪いけど

こんなに
キラキラした目の皆さんを見ていると

「もう寝ましょ」とは



なかなか言えない。





4年に一度のWBC
来年の冬季オリンピックと

夜更かしの旅は


今後も続いてゆく。


「夜更かし」
  

Posted by syuri at 07:00Comments(0)介護編

2017年03月17日

「刮目して見よ」

「刮目して見よ」
~心に積み重なる様々な出来事をこのコラムに寄せて~

以前から


この方は
将棋をよく指していた。


あまり
将棋はお好きではないのか

お世辞にも「強い」とは

いえない。




周りの人たちに勧められ

しぶしぶ
指しておられる

といった印象だ。



冬の間は
あまり来られず

最近久しぶりに
来られたので

早速
仲間が将棋に

お誘いした。



私も
近くに座って
見ていたのだが

それが

見違えるほど
強くなっておられたので

衝撃をうけた。



そんなに
将棋に詳しくない私でも

勝ち負けくらいは
分かる。



「将棋、
 すごく強くなられましたね」と

話しかけると


「毎日暇だったから
 家でテレビの将棋番組を観たり
  新聞に連載している
   詰め将棋をしてたんだ」と

返してくれた。



「男子たる者
 3日会わざれば、刮目して見よ」



男の子は
3日も会わないでいると

驚くほど成長しているものだ
という意味で

人の学業や仕事・人間性などが
いかに向上したか

よく見なさいということ。




ほんと

この言葉通り

あっという間に
歯が立たなくなってしまった。


けれど

この方とまた

将棋を指せるようになったことは

とても嬉しい。




男「子」ではないが

いくつになっても
3日あれば成長できるもんだ。



気づかないところで
成長している
皆さんを

刮目して

見なくちゃね。


「刮目してみよ」
  

Posted by syuri at 07:00Comments(0)介護編

2017年03月10日

「頼れる姉(あね)さん」

「頼れる姉(あね)さん」
~心に積み重なる様々な出来事をこのコラムに寄せて~

「コーヒー
 淹れてくれんのぉ?」と

キッチンによく顔を出す

その女性。




キッチンには
よく来るけれど

料理には

興味のない感じ。




いつものように
スタスタと歩いて来られ

内心「来た来た!」と
思いながら

準備を進めていると…

「それ、私が取っていた水菜?」と
いきなり尋ねてきた。


思わぬ言葉にビックリしつつ


「そうそう!
 昨日、取って来てくれた水菜。」


戸惑いながらも

「ちょっと手が足りないんで
 切ってもらってもいい?」と

お願いすると

「ふん。」と

納得したのかどうかも
よく分からない返事の後

大量の水菜を
切ってくれた。



そして
途中でこそっと

「私が切ったって
 言わんといてなぁ。
  下手くそやけん…。」と

ぶっきらぼうに
言っていた。



出来たご飯を
みんなで食べていると

その女性



隣の人に

「この水菜
 私が取って来たんで。
  切ったんも私」と

ちょっぴりドヤ顔!!


まわりの皆さんは

「みずみずしくって美味しいわ」

「甘いなあ」と

言いながら笑顔で完食。




「いやいや
 内緒って言うたやないの」と

心の中で突っ込みながら

私もちょっぴり
苦笑い。





「畑には
  まだたくさんあるけん
   また、採ってくるわなぁ!」って。

コーヒーは口実で



ほんとは

お料理したかったのかも
しれないね。


頼れる姉さん

今後とも

どうぞ宜しく


お願いします。



「頼れる姉(あね)さん」  

Posted by syuri at 07:00Comments(0)介護編

2017年03月05日

「春になると」

「春になると」
~心に積み重なる様々な出来事をこのコラムに寄せて~

卒業

入学

これらの言葉が
世をにぎわす



各々に
想いも深いことだろう



秋口から
入学試験を行いながら

いつも
思い出されることがある



自分の入学試験の時は
どうだっただろうか

自分の卒業式は
どうだっただろうか



ここで

舞台は、センター試験当日へ


理系志望の筆者


見事
一日目の数学に玉砕

一月初旬

これから入試シーズン本格化
というなか


シーズンインすらできない
一日目を終えて

母から一言

「買い物でも行くか?」


他に言葉の見つからない
母からの一言であった


その後
なんとか前期試験を経て

発表を待つ身



周囲は
早々と合格を勝ち得た者

春からの新生活に
想いを馳せる者


そうそう、あれは
バブル最盛期


マスコミから
華やかな話題もあるではないか



開通直後の
瀬戸大橋をわたり

憧れの関東、関西での
学生生活


まあ、海は渡るだろう

そう

あの日までは


そうなるはずであった




合格発表日は

高等学校の卒業式と同日


行く当ても決まらないままの参列は

辛かったなあ



♬ 一つとせ
一人のあの娘が恋しけりゃ
潮吹く鯨で、気を晴らせ
そいつあ 豪気だね ♬



山を越え
太平洋を眺めながらの
学生生活の

始まりであった



受験生の皆さんへ


人生の節目

大切な時

なりたい自分って

なんだ?


今、夢をかなえよう。

「春になると」  

Posted by syuri at 07:00Comments(0)健康新聞

2017年03月03日

「思い出」

「思い出」
~心に積み重なる様々な出来事をこのコラムに寄せて~

お天気が良く
穏やかなお昼間

思い立ち

何人かで
外出することに。




行きたい所は
特にないらしく

「喫茶店でお茶でも飲む?」と
聞くと

「行く!」と
元気のいい返事が。


何となく
立ち寄ったところは

昔ながらの
良い雰囲気の喫茶店。


珈琲とケーキのセットを
口にすると

「美味しい!
 プロは違うなぁ!」

「昔は、お父さんと一緒に
 喫茶店巡りをしとったけん懐かしい!」と

嬉しそうに
話されていた。

けれど
いろいろ思い出されたのか

「お父さんに会いたいなぁ。
 また一緒に行きたいなぁ・・・」と

段々と
その場は
しんみりした雰囲気に。

そう言われて
何もできないことに

いつも歯がゆさを感じてしまう。




「家庭的な雰囲気の中で
 暮らしてもらいたい」

「家族のように
 思ってもらえるように」と、

言うのは簡単だが
これがなかなか

難しい。




帰りの車中では
「また連れて行ってのぉ!」と
言ってくれた。
(良かった!)

「もちろん!
 また行きましょう。」



たくさんの
大切な思い出には
勝てないかもしれないけど

同じぐらい
心に残る1日が
増えますように。


さあ
桜が咲く頃

美味しい珈琲と
春満喫ドライブに行く

計画を立てなくちゃ!

「思い出」
  

Posted by syuri at 07:00Comments(0)介護編