2014年01月28日
「緊張感を吹っ飛ばせ」
「緊張感を吹っ飛ばせ」
~心に積み重なる様々な出来事をこのコラムに寄せて~
ちょっとした会がある日の朝、私は結構緊張していた。このままでは、会の本番で声が上擦ってしまうんではないかと思うほどの緊張に耐えかねて、いつもより早く出勤してしまった。
緊張をほぐそうと施設内を歩いていると「おはよう。」と声にならない声で私に挨拶をしてくれる男性がいた。その男性は半年ほど前に入所してきた方で、脳梗塞を患っている。私が知る限りでは、その方が話したことは一度もない。家族も職員も脳梗塞の為に喋れないものだとばかり思っていた。
その男性が確かに「おはよう。」と声を掛けてくれたのだ。驚きと嬉しさで「えっ!今、何とおっしゃいました?おはよう?もう一度聞かせてください。」と何とも介護に携わる者とは思えないような返しをしてしまった。そして、その驚きを皆に伝えたくて、「おはようって言ってくれた。」「喋ることが出来るんですよ。」と、多分その時間出勤している全職員に伝えて回ったと思う。そんなことをして気が付けば、会の開始数分前。緊張など忘れていた。っていうか、会そのものを忘れるところだった。
きっとその男性は、私の緊張で引きつった顔を見て、“ありゃいかん。緊張を忘れさせてやらねば”そう思って「おはよう。」と声を振り絞ってくれたのだ。おかげで、心地よい緊張感で会に臨めたし、いつも通り、低音の効いた地声で、上擦ることなく喋ることができた。ありがとうございます。
~心に積み重なる様々な出来事をこのコラムに寄せて~
ちょっとした会がある日の朝、私は結構緊張していた。このままでは、会の本番で声が上擦ってしまうんではないかと思うほどの緊張に耐えかねて、いつもより早く出勤してしまった。
緊張をほぐそうと施設内を歩いていると「おはよう。」と声にならない声で私に挨拶をしてくれる男性がいた。その男性は半年ほど前に入所してきた方で、脳梗塞を患っている。私が知る限りでは、その方が話したことは一度もない。家族も職員も脳梗塞の為に喋れないものだとばかり思っていた。
その男性が確かに「おはよう。」と声を掛けてくれたのだ。驚きと嬉しさで「えっ!今、何とおっしゃいました?おはよう?もう一度聞かせてください。」と何とも介護に携わる者とは思えないような返しをしてしまった。そして、その驚きを皆に伝えたくて、「おはようって言ってくれた。」「喋ることが出来るんですよ。」と、多分その時間出勤している全職員に伝えて回ったと思う。そんなことをして気が付けば、会の開始数分前。緊張など忘れていた。っていうか、会そのものを忘れるところだった。
きっとその男性は、私の緊張で引きつった顔を見て、“ありゃいかん。緊張を忘れさせてやらねば”そう思って「おはよう。」と声を振り絞ってくれたのだ。おかげで、心地よい緊張感で会に臨めたし、いつも通り、低音の効いた地声で、上擦ることなく喋ることができた。ありがとうございます。
Posted by syuri at 00:00│Comments(0)
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