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Posted by あしたさぬき.JP at

2017年06月30日

「何となく思うこと」

「何となく思うこと」
~心に積み重なる様々な出来事をこのコラムに寄せて~

先日行われた

地域福祉講演会。



私が担当する分科会には
よく知る人の顔があった。


その人は

いつも私の事を
気にかけ

『元気か』と

声をかけてくれる

利用者さん。



分科会場で

講師を担当することになっていた
私を見つけ


近寄るなり
笑顔で背中を『ポン』と

叩いてくれた。


すると

不思議と気持ちが

『スッ』と

楽になった。


その『ポン』の感触は

『がんばれ』と

背中を
後押ししてくれているようで


何だか
心が軽くなった。


その『ポン』のお陰で
講演会は難なく終了。


その方に
お礼を言おうと

後を追ったが
見失ってしまい



結局

何も言えず仕舞いに

終わってしまった。



その事が
心残りのまま

事業所に帰ってみると


机の上に

見慣れぬ栄養ドリンクが
置かれてあった。


「何これ?どうしたの?」と
周りの人に聞いてみると

あの利用者さんが置いていったと。



メッセージもなく『ポン』と

無造作に置かれた
その飲み物は



今度は


『お疲れ様』と


背中をさすってくれているような

気がした。




高齢者の方々と
生活していると

『介護』している私たちが
癒やされてるなぁ、と

実感する。



介護する側、される側と
立場を明らかにし


支援することが

その専門性なのかもしれないが




その壁を取っ払って


ただ『一緒に暮らす』。


そんな時間があっても

いいような




そんな事を感じた


1日だった。


「何となく思うこと」
  

Posted by syuri at 07:00Comments(0)介護編

2017年06月23日

「無邪気な悪魔」

「無邪気な悪魔」
~心に積み重なる様々な出来事をこのコラムに寄せて~

保育所と
高齢者の施設が

隣り合って生活している
施設は


子どもと利用者が

毎日のように
行き来している。



手をつないで
ちびっ子たちが訪ねてくると


途端に

施設の中は
明るくにぎやかになる。



一緒に
おやつを作ったり

工作したり。



いつもは
しかめっ面の男性も

このときばかりは
ほほが緩む。





子どもには

「事情」という言葉は

存在しない。




年を取ると
体が動きづらくなるという

「事情」。




ちょっと
忘れっぽくなるという

「事情」




今は
一人にしておいて欲しいという

「事情」



大人なら


それら
「事情」を感知し


上手く配慮しながら


「コナシテゆく」
のだろうが


子どもは

そんな
回りくどいことはしない。



「どーしてしないの?」


「どーして、まだ寝てるの?」


無邪気な悪魔は

平気でそう問いかける。





そんな時は

あえて
様子を伺う。


悪魔のささやきに
動かされた

お年寄りたちは


「しぶしぶ」でも

いつの間にか
大きな「和」の中に溶け込んでいる。



そして、子どもたちを見送る時には

とっても
名残惜しそうに


「また、来いよ」と
繰り返す。




無邪気な悪魔は

その姿は

天使の様に可愛らしいが



悪魔の様にささやく。



けれど



ホントは神様なのだ。


「無邪気な悪魔」
  

Posted by syuri at 07:00Comments(0)介護編

2017年06月16日

「positive thinking」

「positive thinking」
~心に積み重なる様々な出来事をこのコラムに寄せて~

私にだって

悩みはある。




出来なくて

怒られて


辛いとき。


何がダメなのかも

分からないとき。



「昨日さ、怒られちゃった。」と

その女性に
愚痴ってしまった。




何で怒られたのか


自分がどんなに辛いのか


そんな重い話を


その女性は

何も言わず


黙って話を
聞いてくれた。




そして
話がひと段落すると

「甘いわね」と

笑顔で返してきた。




その方との付き合いは

もう

何年にもなる。



ひとつの職場で

長い間
事務職に就いておられ


今は
リタイヤし

のんびり

暮らしておられる。




介護施設に通って来られてはいるが


凛としたたたずまいが



その人生を

のぞかせる。




「怒られて成長するのよ」と


励ましてくれるその言葉は

厳しいけれど

どこか清々しい。



生き方はそれぞれ。


文化も違えば

価値観も異なる。



これから何を選択するのかが


私のこれからを
左右するのだろう。




尽きない悩みを
楽しむのは

さすがに無理だけれど



前向きにとらえられると

少し結果は違ってくるのかも。



positive thinking!



「positive thinking」
  

Posted by syuri at 07:00Comments(0)介護編

2017年06月09日

「仕掛け」

「仕掛け」
~心に積み重なる様々な出来事をこのコラムに寄せて~

その若い男性。

若くして認知症を発症され

半年ほど前から

うちの事業所に
通ってこられている。




ほぼ
毎日来られるのだが

私が赴任して1か月は


話しかけても

声を出して
返事もしてくれなかった。

テレビの前のソファにずっと座り
ご飯もそこ。




唯一
動かれるのは

トイレに行く時だけ。




一人が好きなのか

内気なのか


とにかく
誰とも交わろうとしない。




それが最近

話しかけてくれたのだ。



何でもない内容なのだが

それがとっても
嬉しかった。



まず手始めに

家事の手伝いを
頼んでみた。



食事の配膳だ。



それも味噌汁を人数分

お汁椀によそうといった
簡単な作業。


みんなから

「ありがとう」と
お礼を言われ

照れくさそうにペコリ。





次は
みんなと一緒のテーブルで

お食事。


食べるのが早くて
あっという間に完食。


みなさんとの会話は・・・(残念)

ないな。





次に

畑の水やり。


ご飯が美味しいのか

「通い始めて
 ちょっと丸くなったので
  ちょっとは動かなくちゃね」と


いつものソファーから

立ち上がり


遠くの畑の野菜に

水をやる。



その顔はとっても

穏やかだ。



あとは

お買い物にも誘ってみた。



重い買い物袋を
両手に持ち


えっちらおっちらと

運んでくれる。



そんな2か月を経て



やっとこさ

話しかけてくれた。


話しかけてくれた時には

こちらが思わず声が出なかった。

そのくらい
びっくりしたし

嬉しかった。




目標は

利用者さんとの
会話だな。


さぁ



どんな仕掛けをしようか。


「仕掛け」

  

Posted by syuri at 07:00Comments(0)介護編

2017年06月04日

「初夏の香りのなか」

「初夏の香りのなか」
~心に積み重なる様々な出来事をこのコラムに寄せて~

「おねえちゃんは?」

「おにいちゃんは?」


このところ
保育所を訪問すると
子どもたち皆

駆け寄ってきては



「おねえちゃんは?」

「おにいちゃんは?」


私の姿を見かけると

え?
おっちゃん?!

「おねえちゃんは?」

「おにいちゃんは?」



私は
すっかり

おねえちゃん、おにいちゃんを

子どもたちにとどける人に

定着しているようだ。





ここでいう

おねえちゃん、おにいちゃんとは


保育士、看護師、介護福祉士を志す

学生を指す。




春先から授業を通して
たくさんふれあってきた。




体力測定では
25m走、立ち幅跳び、片足立ち

テニスボール投げ

握力、もちろん身長、体重

体格評価など。




5歳児くらいになると


家庭ではゲームを与えられ

忙しければDVDを見せておけば

おとなしくしてくれるからと

長時間の視聴をしていたり。



そうしたことが、周囲でささやかれ

心配をすることもあった。




だかしかし


「おねえちゃんは?」

「おにいちゃんは?」


と慕ってくれるいつもの
子どもたち。



計測結果が
標準を上回り

ちょっと嬉しく思えた。



測定のためではないが

走ること、跳ぶこと
投げること、バランスをとること

木登りすること、砂に触れ、土をこねる



彼らが

言葉で身体、心をあらわすことは

まだまだ、むずかしい。



だけど

1日の生活、遊びのなかで


自然と得た

『こころとからだ』が

強さを増した。



一緒にやってきて
よかったなあと

思える瞬間だった。




そんな

いつもとは違った
初夏の
暑さの入り混じった

嬉しさのなか


大好きな
おねえちゃん、おにいちゃんと

植えてみた。




まずは
冬から大きな花びらと

まさに
色々な色で魅了してくれた
パンジーを

子どもたちの小さな手で
一つ一つ
感謝を込めてひろいあげる。



そこには

あざやかな色の花々を持つ

ふかふかの土が広がる。



花言葉は

『絆』




みんなで触れた


土、水、そして空気

さあ、咲かせてみよう


100日


今夏は

『ジニア』

「初夏の香りのなか」
  

Posted by syuri at 07:00Comments(0)健康新聞

2017年06月02日

「美肌の秘訣」

「美肌の秘訣」
~心に積み重なる様々な出来事をこのコラムに寄せて~

段々と
気温も上がってきて


もすぐ夏は


すぐそこまで来ている。




そんな時は

ビール!



と言いたいのだが

それは

家にかえってからの
お楽しみ(笑)。



気温が上がってくると

いろいろな事に
注目をしなければならない。



食中毒や

食事の量

脱水など


いろいろあるが



汗を多くかき始めると


清潔保持にも
注意が必要。




ある女性は

あまり入浴が
好きではないみたい。




だが


他の方が入浴を済ませ

「気持ち良かったよぉ」と

言われると


次第に


「そしたら入ろうかぁ・・・」と

気持ちが変わってくる。




入ってしまうと

入浴タイムは長い!


髪や体は入念に洗い

洗髪も丁寧にしっかりと!



湯船に浸かり

しばらくして



「そろそろ、でますか?」の

問いかけに



「ぬるいけんまだ入っとくわぁ」と。



決して

ぬるくはないのだが・・・。



長湯にならないように

適度な時間には

お風呂から
上がっていただく。



着替えが終わると

いつもの化粧水と乳液。


しっかりと肌に浸透させ



「キレイになりましたねぇ。」

の問いかけには




ちょっと
はにかみながら



「そんなことないわよ~~」と

にっこり。




キレイになったし

若返ったし


ビールがあれば


もっと最高!!


「美肌の秘訣」
  

Posted by syuri at 07:00Comments(0)介護編