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Posted by あしたさぬき.JP at

2017年10月27日

「気分上々↑↑」

「気分上々↑↑」
~心に積み重なる様々な出来事をこのコラムに寄せて~

ヘッドフォンで音楽を聴きながら
鼻歌を歌っていると

いつの間にか
声が大きくなって
その大きさに
本人は全く気づかず

恥ずかしい思いをしたって経験
ありませんか?


今回は
その鼻歌のお話。



おっきな音や話し声

とにかく騒々しいのが
全く苦手な女性Aさん。

なので
周りの人たちは
いつも耳元で小声で話をします。


もう一人の登場人物Bさん。

何か良いことがあったのか
今日は朝から鼻歌交じりで上機嫌。


何の歌だか
聞き取れるくらいの声で
気持ちよさそうに歌っておられます。

そして
とっても、とぉっても気持ちよいのか
その音量は段々増していきます。

曲目は「ふるさと」。

誰もが知っているあの曲です。

2番・3番と進んでいくと
その歌声は
もはや鼻声の域ではなく

リビングに響き渡るほどに。


さすがに
Aさんにはちょっと大きすぎるかも。

そんな事を思い
ドキドキしながら
Aさんに近寄ってみると

あら

何だかそうでもないみたい。

ちょっと微笑みながら
聞き入っておられ

最後には笑顔で拍手をする始末。

まさに
案ずるより産むが易し?

雨降って
地固まる??


二人はそれから意気投合し
仲良く暮らしておられます。



「きっかけ」なんて

こんなもんかも。

「気分上々↑↑」
  

Posted by syuri at 07:00Comments(0)介護編

2017年10月20日

「マンバの苗を」

「マンバの苗を」
~心に積み重なる様々な出来事をこのコラムに寄せて~

保育所の庭のすみっこに
ささやかな畑がある。


春夏には

5歳児クラスの子どもたちが
ナス、ミニトマト、オクラ、スイカを栽培した。


一時ちょっとした草むらとなり
虫たちの楽園になったが、

今はまた畑に姿を戻している。


5歳児が植え付けたジャガイモのほか
ニンジンや大根、カブなどが育っている。



あるとき

マンバの苗を植えようとしていた私の横に
3歳児のケンちゃんがやってきた。

「これはなに?」
と聞いてくる。

「マンバっていうんよ」
「へえ~。……ぼくもしていい?」


これまで5歳児が
この畑で野菜を植えたり収穫したり

嬉々としている様子に
ケンちゃんはあこがれていたのかな。


一緒に手で穴を掘って苗を置き
そっと土を寄せる。


8本の苗すべてを
ケンちゃんが植え付けたところには

5歳や4歳の何人かの子どもたちも
「なににてるん?」と集まってきて

交替で水やりだ。




植物が育っていく様子に
関心をもってくれるといいなと思う。


子どもたちにとって
畑の存在は

保育所の生活の中で
きっと小さなものだろう。


けれど

食べること、耕すこと、育てることは
つながっているんだよ。

気づいてくれるかな。


今のところ


秋冬野菜の生育は順調だ。

子どもたちと
「マンバのけんちゃん」を食べる日は

いつになるだろう。


待ち遠しい。


「マンバの苗を」
  

Posted by syuri at 07:00Comments(0)介護編

2017年10月13日

「ダメージ」

「ダメージ」
~心に積み重なる様々な出来事をこのコラムに寄せて~

人には

自衛する本能が
あるという。


環境が変わると

何だか居心地が悪くなる、って経験
ありませんか?


初めての場所
初めての顔ぶれ
初めての事。



お互いに探り合って
けん制し合って

何となく距離をおく。


けれど

こんな事では
いつまで経っても馴染めない!と

奮起して中に入ってみる
声を掛けてみる、やってみる。


すると案外、何て事はない。


これも一種の
自衛本能なんだろうか??



年をとると
そのダメージが大きくなるので

なるべく
環境も関わる人も変えずに
生活しようってことになる。


でも皆がみな
そうではないような…。



利用し始めたばかりの
認知症の女性


最初は
自宅に帰りたくって仕方がなかったけれど

今では「ここが天国」と
笑顔で話す。


もう一人の女性は
認知症を発症しているけれど

利用初日にもう友だちが出来ている。


そう

誰だって(若くたって、健康だって)始めは
全てに躊躇(ちゅうちょ)する。


けれど
自分を受け入れてくれている、と
感じることさえできれば

環境が変わっても
すぐにそこに居場所ができる。


人には

そんなパワーがあるのだ。

「ダメージ」

  

Posted by syuri at 07:00Comments(0)介護編

2017年10月06日

「キラキラ」

「キラキラ」
~心に積み重なる様々な出来事をこのコラムに寄せて~

先日
女子高校生と話す機会があった。

色々意見交換した後

「社会人になったら
 どんなことにチャレンジしたいですか?」と

聞いてみた。


すると

「仕事しながら、頑張って保育士の資格を取りたいんです。
子どもが好きだし、自分を育ててくれた恩返しもしたいし。」と

笑顔で話しくれた。


ん?

何かこの目
見覚えがあるぞ・・・

そうだ!
「どや顔」のお年寄りと一緒の眼だ!!


年をとっても
社会の一員であることには
間違いなく

いろんな事にチャレンジしたり
古いことを教えてくれたり

と大活躍の皆さん。

そうそうこの眼は
魚の上手なさばき方や
マル秘のお掃除テクニックを
教えてくれる時の

あの眼だ!



チョット恥ずかしそうで
でも茶目っ気いっぱいで

嬉しい気持ちが溢れ出てきそうな

あのキラキラの眼。


キラキラは
JKだけの特権ではない。



いくつになっても

健在なのだ。


「キラキラ」
  

Posted by syuri at 07:00Comments(0)介護編

2017年10月01日

「稲穂」

「稲穂」
~心に積み重なる様々な出来事をこのコラムに寄せて~

稲の花が咲き

稲穂には
米の粒がこぼれるように実り

日に日に熟していく

刈り入れを間近に控え

台風の襲来に備える

稲穂の重みとともに

深みをます秋



暑さも和らぎ
爽やかな陽気に包まれるなか

空には
夏に大暴れした雷雲に代わり


もこもことひろがる
うろこ雲


『此秋は何で歳よる雲に鳥』 芭蕉

生前最後の旅に出た芭蕉

江戸、東海道を経て大阪へ


今年の秋は
どうしてこんなに年老いた気持ちが
するのだろう

雲に消え入ろうとする鳥に
自らを独白したのだろうか


人生や

芸道への

深い思慮をともなうものであろう


実り幸多き秋

人生の先輩の声に耳を傾け


ともにあゆみ



たわわに実った稲穂のように

われの糧にしよう


「稲穂」
  

Posted by syuri at 07:00Comments(0)健康新聞