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Posted by あしたさぬき.JP at

2016年08月26日

「夏の思い出3」

「夏の思い出3」
~心の積み重なる様々な出来事をこのコラムに寄せて~

毎年恒例の
流し素麺。


先週号にもちょっとあげたが

高齢者施設では
夏の鉄板行事。



大がかりに組んだ竹筒の中を
涼しげに素麺が流れていく。

ひょいひょいっと
上手にすくいあげる人もいれば

もたもたしちゃって
口に入らない人も。



そんな中

取りにくそうにしている女性の隣に
ちょこんと座っていた子どもが

「こっちどうぞ」と
席を譲ってくれた。



学校ではいろんなことを
教えてくれる。

特別な授業で
認知症や障害のことを
学ぶ機会もあるし

福祉施設にボランティアで
訪問することもある。



自分の暮らしでは
経験できないことを学ぶ機会は

希少だ。



そんな授業のおかげなのか

こちらが何も言わなくても
席を譲ってくれた
この少女に

感謝だな。



昔に比べ
人が一人で過ごす時間が増えた。

お一人様なんて言葉もあるくらい
一人も捨てたもんじゃない。


けれど

だからこそ



この少女のように
人に優しく

相手を
おもんぱかれるように
なったのだろう。



お土産の万華鏡は
ラップの芯を活用した

エコなもの。



あっという間に
器用に作り上げた
色とりどりの万華鏡は

来ていた子どもたちに配られた。



プレゼントした時の笑顔を
想い浮かべながら作られた
万華鏡は

その笑顔と同じくらい
キラキラしてたに違いない。



夏の思い出3

  

Posted by syuri at 07:00Comments(0)介護編

2016年08月19日

「夏の思い出2」

「夏の思い出2」
~心に積み重なる様々な出来事をこのコラムに寄せて~

あふれんばかりの
子ども

子ども

子ども。


今日は「夏休み工作大会」。

夏休みの宿題の工作を
一気に片付けてしまえ!と
たくさんの子どもさんが
集まってくれました。


本場イタリアから来た
芸術家の先生と

粘土でオブジェを作り


お年寄りの皆さんとは

昔懐かしい竹細工に
挑戦しました。



そして、お昼ご飯は
高齢者の施設では
夏の定番となってしまっている

「流しそうめん」。


そんな鉄板イベントの
「流しそうめん」も

今日は
子どもたちと一緒。


いつもと違う笑顔が
そこら中にあふれていました。


夏場は
どうしても食が細くなりがちな
お年寄り。

けれど
楽しい雰囲気に後押しされたのか

流れてくるそうめんに
闘志がわいたのか

「もっと流せ」と
言わんばかりに

細いそうめんを奪い合って
食べておられました。


「にぎやか」は
やっかいなもので

その時はわずらわしく思っても


慣れると
「にぎやかじゃなくなる」ことに
寂しさを覚えます。


子どもの叫び声も
泣き声も
大声で笑う声も

懐かしくて
愛おしい。



お盆の帰省を終え

そんな風に感じていらっしゃる方も
少なくはないのではないでしょうか。



嵐のような1日を終え
ほっと一息といったところですが


次回は第2弾

ペットボトル遠足を企画中。

皆さんふるって
ご参加ください。


夏の思い出2
  

Posted by syuri at 07:00Comments(0)介護編

2016年08月12日

「東京オリンピック開幕」

「東京オリンピック開幕」
~心に積み重なる様々な出来事をこのコラムに寄せて~

開幕したリオ・オリンピックでは
多くのアスリートたちが
力の限り戦い

日本に多くの喜びと感動を
もたらしてくれている。



なかでも競泳は
ダブル受賞などといった
快挙を成し遂げ

日本のメダル獲得に
素晴らしいスタートダッシュを決めた。


多くのメダルが期待される
柔道だが

その多くは
銅メダル。


「銅メダル、おめでとうございます」と
声をかけるインタビュアーに

「申し訳ありません」と答え、
悔し涙を流す姿に目頭が熱くなる。


それは
一緒にテレビを見ていた利用者さんも
同じようで

「よく言った。それでこそ日本の代表だ」と
銅メダルよりも
そのコメントを称えていた。



今どきのお年寄りは
頑固だけれど

一本筋が通っている。


妥協を許さないかわりに
結果には寛容で

一生懸命に取り組んだ
という過程が重要なのだ。

だから、とっても清々しい。




4年後に開催される
「東京オリンピック」。


4年という期間は
私たちにはあっという間でも

お年寄りにとっては
ちと長い。


けれど
金メダルラッシュに沸く日本を
見せてあげたい。


今日のように一緒に並んで応援したい。


選手たちに背中を押されて、
自分も頑張らなくちゃ、と
目をキラキラさせる

そんな時間を共有したい。


さあ、東京オリンピック、スタートだ。



「東京オリンピック開幕」
  

Posted by syuri at 07:00Comments(0)介護編

2016年08月07日

「ロールキャベツ アスパラベーコン」

「ロールキャベツ アスパラベーコン」
~心に積み重なる様々な出来事をこのコラムに寄せて~

看護学生とともに
家族社会について話し合ってみた。

 すでに定着した「少子高齢化」
 どうしてなんだろうね。

 女性の社会進出
 晩婚化
 晩産

 核家族
 単独世帯
 シングル
 おひとりさま…


 法律婚
 事実婚
 ジェンダー
 LGBT


 子ども子育て支援法
 年金
 医療の進展



 みんなで
 思いつくキーワードをあげてみた。

 どうやら、合計特殊出生率は、微増のようだ。

 どうすればいいだろう。

 多産多死から
 少産少子

 今、我々が成さねばならぬこと。

 子育てをしやすい制度設計

 働きやすい職場環境

 介護離職
 この言葉を聞くと
 介護の仕事が辛くて離職するのかと
 想起させられる。

 本来の
 ・介護のために、職場を離れること・が
 
 イメージされにくい。



 どうやら関心はそれだけではないようだ。


 「草食系が多すぎるんですよ」。
 「草食系?」。
 「そうそう、草食系」。
 「アスパラベーコン」。

 「じゃあどんなん?」。
 「ロールキャベツ」。


多様化する家族社会


今、求められているのは

ぱっと見、草食
実は肉食のロールキャベツ?!


今夏、ゆっくり考えてみよう。


「ロールキャベツ アスパラベーコン」

  

Posted by syuri at 07:00Comments(0)健康新聞

2016年08月05日

「ちょっと、お尋ねします」

「ちょっと、お尋ねします」
~心に積み重なる様々な出来事をこのコラムに寄せて~

その男性
施設での生活も早4年。

車椅子で生活するようになって
3年が過ぎ

認知症を発症しているわけではないけれど
何となく
誰かの手を借りながらでないと
生活しづらくなってきた。

絵を描くのが趣味で
いろんな所に出掛けては絵を描き

時には気に入った風景なんかを
写真に収めたりしていた。


ある日のこと

夜勤をしているとふいに声を掛けられた。

「僕宛に○○というところから
電話が掛かってくるかもしれないから
必ずつないでくれ。」と。

あまり聞きなれない名前だったので
何となく聞き返してみた。

すると「新聞の広告で見つけてね、求人。
雇ってくれるか問い合わせてるんだ。」と

ちょっと得意げに話してくれた。



介護度4のその男性、
事務員募集の求人広告を見て
これなら自分のキャリアを生かせるはずだ
と自ら電話したらしい。



何とまあ…そりゃもちろん
73歳でバリバリ働いている人は
たくさんいますけどね。

まだまだ現役でいたい、って
心意気は大したもんだ。

けれど、結果は…。



数日して、
就職できずに落ち込んでいたその男性に
仕事が舞い込んだ。

それはペットボトルのキャップを
ワクチンに変えるお仕事。

段ボールに何箱もたまったキャップを数え
いくつワクチンに変えられるかを
計算するお仕事。

その仕事が多くの子どもの命を救う
と知ると、

男性は意気揚々と
キャップを数え始めてくれた。

その眼差しは
いつになく真剣で

その男性の
仕事に向かう誠実さと熱意を
表していた。

「ちょっと、お尋ねします」


  

Posted by syuri at 07:00Comments(0)介護編