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Posted by あしたさぬき.JP at

2018年01月26日

「心も身体もホッコリしようよ」

「心も身体もホッコリしようよ」
~心に積み重なる様々な出来事をこのコラムに寄せて~


うちのデイサービスは
学校の授業形式をとっている。

朝、施設に到着すると
今日受ける授業を決める。

お正月明けの保健体育の授業での一コマ。
これからの季節に備え、
風邪についての授業を受けた。

先生から風邪ひきさんに効く対処法について
尋ねられた生徒さん(利用者さん)達は、
口々に生姜(しょうが)湯・飴湯を飲む、
ねぎを首に巻くなど、
その家々で行われている方法を発表した。

そこで実際に作ってやってみようということになり、
一番なじみの深そうな
生姜湯を作ることになった。
一口に生姜湯といっても
作り方はそれぞれ違っていて、
何だか不思議。

「スライスした生姜を蜂蜜に漬けておくわ」
「いやいや、うちは『する』わよ」
一番多いのはやっぱり「する」だったが、
一人だけ「みじん切り派」がいた。

珍しいので、みじん切り漬けに
挑戦することになったのだが、

飲んでみると「ニガッ!!」。
どうも、口に残った生姜の味が
はっきりし過ぎるようだ。

「だから体にいいのよ。」
と反論しながらも
「ごめんなさい。みじん切りじゃなかったかも…
私、最近、物忘れがひどくって…」
と申し訳なさそうに返すと、
周りは大笑い。

「『これがうちの味よ』って通したら
分からなかったのに。
正直な人ね!!」と。


みんなで作った生姜の蜂蜜湯の温かさ、
そして何よりもみんなの優しさと笑顔で
心も身体もとっても温かかった。

温かくなった。



  

Posted by syuri at 07:00Comments(0)介護編

2018年01月19日

「お抹茶って甘い?それとも?」

「お抹茶って甘い?それとも?」
~心に積み重なる様々な出来事をこのコラムに寄せて~


お正月を過ごした子どもたちが、
また保育所に戻ってきました。

なんとなく顔がふっくらとした子が
多いように思うのは気のせいかな。


先日保育所では初釜が開かれ、
子どもたちはお抹茶をたてる体験をしました。

畳の上に正座し、
1人ずつお茶をたてます。
茶杓(しゃく)で抹茶を茶碗に入れ、
保育士に湯を注いでもらい、
茶せんをそっと、
でも手早く動かして
お茶をたてました。

本物の道具を使っていること、
一つひとつがゆっくりとした
茶道の所作などと相まって、
いつもとは違う雰囲気が漂い、
どの子も神妙な表情でした。


自分でたてたお茶は
自分でいただきますが、
もちろんお茶菓子も準備しています。
今回は和三盆のお干菓子。

初釜の感想は?

ユウくんは
「お茶がおいしかった~! ぼく、あの味大好き」、

コウくんは
「お菓子が甘くてよかった。
お茶はお寿司屋さんのお茶みたいな味がした」

とのこと。


和三盆のほんのりとした甘さ、
いつもより濃いめのお茶の味、
子どもたちは新鮮だったようです。

ご招待した隣の高齢者施設の
おじいちゃんやおばあちゃんにも、
たてたお茶をお運びして差し上げるなど、
特別なひとときだった初釜の時間。

伝統文化をちょっぴり味わえたかな。




  

Posted by syuri at 07:00Comments(0)介護編

2018年01月14日

「ころころ かちかち」

「ころころ かちかち」
~心に積み重なる様々な出来事をこのコラムに寄せて~


初詣、参拝客の列の先に見えたお店で
手のひら大の「だるま」、
そして油単を握ると
力強く顎が動く
「獅子頭」を購入した。

他の物には、
興味が湧かなかったのだが
その真っ赤な太陽のような「だるま」と、
今にもかみついてきそうな
強面の「獅子頭」に
とてもひかれた。

縁起物として
古くから使われてきた「だるま」。
その由来は、
南インドの高僧「達磨大師」にあるそうだ。

とても修行熱心な達磨大師の伝説から
赤くて丸い「だるま」があらわれた。

願い事をかなえるために、
だるまに目を入れる習慣は、
養蚕農家からだそうな。

そして「獅子頭」、
お正月やお祭りのときに、
獅子に頭をかまれると賢くなったり、
健康になったりと
一年無事にすごすことができるといわれる。
色鮮やかな聖獣が
人々に愛嬌を振りまいて
去っていく夢を、再現したようだ。

こうした由来も、
次代の子どもたちに伝えたいなあ
と思うのであるが、
なぜ私がここまで入れ込んで
筆をとっているかというと、
やはり倒しても倒しても
起き上がってくる「だるま」の姿、
そして邪鬼を振り払い、
幸をつかみ取ろうとする「獅子頭」の
形相に引き込まれるのだ。

幼いころには、
『なぜ、おきあがってくるんだろう』、
『なぜ、顎、眼、毛がうごくんだろう』
この仕掛けにもワクワクさせられたもの。

これら、「だるま」、「獅子頭」をながめながら、
この一年の歩みを願うお正月であった。

今日も「ころころ かちかち」。


  

Posted by syuri at 07:00Comments(0)健康新聞

2018年01月12日

「考えさせられる」

「考えさせられる」
~心に積み重なる様々な出来事をこのコラムに寄せて~


私たちは、
元気になってもらいたくて
細かな計画を立て、
その計画をもとに
介護やリハビリを実施する。


けれど、高齢になると
いろんな事が「おっくう」になり、
こちらの思い通りに進まないこともしばしば。

節々の痛みに
しかめっ面で恨めしげな視線を送られると、
どうしても
「そんなにつらいなら、このくらいにしとこうか」
と弱気になってしまう。

その点、家族は容赦ない。

本人が愚痴を言おうが弱音を吐こうが、
ただ一点、元気になって欲しい
という思いで心を鬼にして立ち向かう。

「あと、ちょっと」「あと、ちょっと」と
厳しい負荷をかけながら
リハビリを行う。


私たちは、家族ではない。
家族にはなれないけれど、
家族のような関係が作れますように、
と願っている。

けれど、家族同士が「互いに持つ感情」は
決して超えられない。
厳しさの奥にある愛情を
超えることはできない。

その家族が持つ歴史や風土、
見えない絆のようなものに
勝てるはずがない。

その上で私たちは
どう支援すべきなのか。



  

Posted by syuri at 07:00Comments(0)介護編