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Posted by あしたさぬき.JP at

2017年09月29日

「季節を感じて」

「季節を感じて」
~心に積み重なる様々な出来事をこのコラムに寄せて~

だいぶ涼しくなってまいりましたが
皆様いかがお過ごしでしょうか?

季節の移り変わりも目まぐるしく
朝夕は随分過ごしやすくなりましたよね。


夏が終わり
冬を迎える準備にはまだ早い

何となく中だるみなある日

自室でパソコンに向かい
無心にキーをたたいていると

どこからかセミの鳴き声が
聞こえてくるではありませんか。


無学なもので
セミは盛夏に7日だけ生きられると
思い込んでいる私は

「今頃、目覚めるなんて
 どんくさいやっちゃ」と
心の中で笑いながらも

一匹だけでも
精一杯鳴くその声に

エールを送っていました。



と、今度は帰り際

玄関口に飾られている
立派な栗を発見!!


イガイガの中からは
はじけそうなくらい艶やかな栗が
顔をのぞかせています。



今日は季節はずれのセミの鳴き声を聞いたり
秋食材の定番、栗にお目にかかったりと

大忙しの一日だわ。



介護の施設で暮らし始めると
企画されたイベントや行事でしか

季節を感じられない
と思われがちです。


けれど、そんなことはないんです。

窓を開けた時の空のにおいや
暮れていく雲の色。

何からだって季節は感じられるのです。



ちなみに今日は
みんなでサンマを炭火で焼いて

一尾丸ごと美味しくいただきました。


季節を感じずにはいられない
そんな毎日が

とても愛おしくて
たまらないのです。

「季節を感じて」
  

Posted by syuri at 07:00Comments(0)介護編

2017年09月22日

「ことわざ」

「ことわざ」
~心に積み重なる様々な出来事をこのコラムに寄せて~

AさんとBさん

お二人ともに家事をするのが

好きなようです。


しかし

Aさんが洗い物をしていると

「私がするから、そこに置いといて!」

そうすると、もう一人のBさんは

「私がしているんだから、触らないで!」


といつもの小さいケンカが始まる・・・。



こっそりと

愚痴を聞いてくれる職員のところに行き
耳元で

「あの人!がいなで!ほんま嫌やわぁ~!」
と愚痴をこぼされる。



ちょっと他事をしていて
その場に戻ってくると

なぜか
二人で協力しながら
洗い物をして下さったり。


その二人の会話というと

「あんたが手伝ってくれたから
  早く終わったわぁ」

「ありがとうなぁ」


職員は
キョトンとしながらも

仲直りをしてくれて良かった!



二人は仲良く
ソファに座って

コーヒーを飲みながら
昔話をして楽しそうに

今度は小さい女子会。



時々
ケンカをしてしまうこともあるけれど

やっぱり
「ケンカするほど仲が良い」のかも。

「ことわざ」

  

Posted by syuri at 07:00Comments(0)介護編

2017年09月15日

「二度あることは・・・」

「二度あることは・・・」
~心に積み重なる様々な出来事をこのコラムに寄せて~

嫌なことが二度続いた。


気は滅入るし

何だかフワフワして
落ち着かない。



そういえば昔

「知人が二度続けて事故にあった」と
話していると


近くにいたお年寄りが

「もう一回、転んどき」と
唐突に話しかけてきたことがあったな。


「な、何で?」と
聞き返すと

「二度あることは三度あるって言うじゃない。
 大きな事故にあってからじゃ遅いわよ」と

心配そうに返してくれた。


昔の人は上手いこと言うもんだ。
気持ちの問題かもしれないが
私は知人にそう話し

「ちょこっと転んどき」と
勧めたことを思い出した。



私の祖父は
昔話や古いことわざなどを

いつも私に
話して聞かせてくれた。

そんな話は
いつまでも私の記憶に刻まれ

その話をするに至ったエピソードや
話す祖父の表情、情景と共に

心に深く残っている。


はて
私は子どもに

そんな話しを
聞かせてやれているだろうか。



ことわざや熟語は
本を読めばいくらでも

知識として得ることができる。



けれど

その話にまつわる
さまざまな思い出は

何にも代えがたい。



そしてそれらは

互いの絆をより一層
深めてくれる。



今日帰ったら

私を悩ます
二つの事件の話とともに


このことわざを
子どもに聞かせてやろう。



そして
何なら三度目も

自らやってしまえ!?


「二度あることは三度ある」



  

Posted by syuri at 07:00Comments(0)介護編

2017年09月08日

「三日坊主」

「三日坊主」
~心に積み重なる様々な出来事をこのコラムに寄せて~

私はそんなに
信心深い方ではない。



神社に行くのは
年明けの初詣か

観光のお付き添い。


けれど

何か困ったことがあったり
お願い事があると

必ずお参りするのが
施設の敷地内にある

「守里大明神」。



地域の人たちが
大切に祀っていた神様で

毎年春には例祭を行い
一年の無事をお祈りする。

私は困ったことが起きると
お参りしながら

「困った時だけ、神頼みかよ」と
心の中で反省し

それじゃあダメだ、と
しばらくは努力を続けるのだが

それもいつの間にか
尻すぼみ。


神様は
そんな私を雲の上から
よぉく見ていて

たまに私に難題をくださる。



神様、お願い。


毎日お参りしますから

そして毎日精進しますから


平和な日常を私にください。



「三日坊主」  

Posted by syuri at 07:00Comments(0)介護編

2017年09月03日

「ひとつ ひとつ」

「ひとつ ひとつ」
~心に積み重なる様々な出来事をこのコラムに寄せて~

夏を前にやってきた
カブトムシのペア

食欲旺盛な雄
高タンパクゼリーの消費が増す


雌は、土中に隠れたまま
姿を見せず

夏の盛り上げに一役 

蝉の鳴き声が高まったころ
十数匹の幼虫を発見


親指大の幼虫がうごめく姿に
驚愕するも


来夏を目指し、
しっかり育ててみよう

ますます、エンゲル係数は高まるばかりか



受験生の皆さん 
進路選択の大切な時

いかにすごしてまいりましょうか

ひとつ ひとつ 毎日が
ひとつ ひとつ あわい桜の花びらのように
ひとつ ひとつ 毎日が
ひとつ ひとつ ぐんと真夏にひろがる空のように

ひとつ ひとつ 毎日が
ひとつ ひとつ 赤や黄に彩りはじめた木立のように
ひとつ ひとつ 毎日が
ひとつ ひとつ しんしんとふりしきる雪のように
ひとつ ひとつ 毎日が
ひとつ ひとつ これからの毎日のために

「ひとつ ひとつ」

  

Posted by syuri at 07:00Comments(0)健康新聞

2017年09月01日

「親心」

「親心」
~心に積み重なる様々な出来事をこのコラムに寄せて~

「今日、帰らせてくれますか」と
その女性。

「どうかしましたか」と
尋ねると

「主人と息子達が
 家で私の帰りを待っているの。

 私以外、男ばかりだから、
 私がいないと何もできないの。

 今頃、みんな困っているはず。

 息子のお弁当も作らないと
 可哀想だから。」と

心配そうに答える。


「おうちのことは全部
 準備されてから
 ここに来られているので
 皆さん喜んでおられました。

 大丈夫ですよ」と

お伝えすると

「良かった」と安心される。

けれど、しばらくすると

また心配そうな顔で尋ねてくる。


よほど、
家族のことを

愛しておられるのだろう。



その女性は
愛にあふれている。


他に利用されている
利用者さんたちの
食事の準備や

後片づけなどを
率先して行い


食欲がない利用者さんへの
気遣いも半端ない。

少しご飯が残っていれば
「きれいに全部、食べてね」
「もったいないわよ」と

声をかけながら、

食事の様子を確認する姿は

まるで母親のよう。



人を形成するのは、
その人の人生そのもの。



家庭を大切にしてこられた
この女性は

家族のために、
子どものために、
人のために、

生きてこられたのだろう。


なので、
今も同じ場所で
生活する人たちのために

生きておられる。


まるで母親のような

愛情をもって。


「親心」

  

Posted by syuri at 07:00Comments(0)介護編