2016年11月04日

オバケかぼちゃのお祭り

オバケかぼちゃのお祭り
~心に積み重なる様々な出来事をこのコラムに寄せて~

何だか
ドンドン賑やかになる

10月31日。



当然
保育所でも

それっぽいイベントが催される。



今年は
県外から20名近く見学者も
訪れたものだから

子どもたちも
大張り切り。

一生懸命練習した歌や踊りを
披露してくれた。



そんな中

そんなイベントなんか
興味ないわい、と
言わんばかりに

もくもくと将棋をさす男性がいた。



ちっちゃな
オバケかぼちゃ扮した子供たちが
目の前をヨチヨチと歩いても

どこ吹く風。


賑やかに踊っている姿を
見に行こうよ、と
職員がお誘いしても

「関係ない、将棋がいい」と
頑固に動こうとしない。


半ばあきらめ
将棋の相手をしていると

やんちゃな男の子が
「何をやってるの」と
将棋に興味を持ち

近寄ってきた。


これにはさすがの男性も
目元を緩ませ

何と
ポケットに忍ばせていた飴玉を

そっと手に
乗せてあげた。



ちゃあんとわかっていたのだ。

今日は
子供にお菓子をあげる日だって。



そして
テコでもその場を離れなかった男性が
将棋の勝負もそこそこに

男の子の手に引かれ
賑やかな音のする方へと

行ってしまった。




子どもには垣根がない。

大人は
知らず知らずのうちに
高い垣根を作ってしまうけれど

子どもは

その垣根をいとも簡単に
取っ払ってくれる。



だから
子供に助けられている。


これぞまさに

共存だ。





「オバケかぼちゃのお祭り」



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