2014年07月29日
名コンビ
「名コンビ」
スズコさんは耳が遠くて、みんなの自分への挨拶が
「悪口を言っている」ように聞こえている。それでいつもイライラしていることが多かった。
でも最近は少し様子が違う。
ノブコさんという女性が入所してきた。
お部屋はスズコさんと一緒。ノブコさんは病気で半身が麻痺しているが、
「困ったときには誰かを呼ばないといけない。だから、声だけは大きいの。」
と自慢するくらい声が大きい人。
そんなノブコさんは、同室のスズコさんの様子を察して、大きな声でゆっくりと話してくれる。
スズコさんに笑顔が増えてきたのはちょうどこの頃から。
スズコさんに話しかけてくれる男性の声がスズコさんには上手く聞き取れなかった。
「悪口か・・・」と思って険しい表情になるスズコさん。その時、ノブコさんが間髪入れず
「おはようだって。今日も良い天気ですねって。」
と大きな声で通訳してくれた。それを聞いたスズコさんは
「おはようございます。良い天気ですね。」と笑顔で返事をしたのだ。
それからというもの、スズコさんの横にはノブコさんがいて、通訳のように対応してくれる。
そのため、スズコさんは人の輪の中に入っていくことができるようになり、
穏やかな表情で過ごせるようになてきた。ノブコさんがいれば、もう悪口なんて聞こえない、
どこでも行けると自信満々のスズコさん。
その横で「まさか、この大声が他人の役に立つなんて。」
良いコンビだ。
スズコさんは耳が遠くて、みんなの自分への挨拶が
「悪口を言っている」ように聞こえている。それでいつもイライラしていることが多かった。
でも最近は少し様子が違う。
ノブコさんという女性が入所してきた。
お部屋はスズコさんと一緒。ノブコさんは病気で半身が麻痺しているが、
「困ったときには誰かを呼ばないといけない。だから、声だけは大きいの。」
と自慢するくらい声が大きい人。
そんなノブコさんは、同室のスズコさんの様子を察して、大きな声でゆっくりと話してくれる。
スズコさんに笑顔が増えてきたのはちょうどこの頃から。
スズコさんに話しかけてくれる男性の声がスズコさんには上手く聞き取れなかった。
「悪口か・・・」と思って険しい表情になるスズコさん。その時、ノブコさんが間髪入れず
「おはようだって。今日も良い天気ですねって。」
と大きな声で通訳してくれた。それを聞いたスズコさんは
「おはようございます。良い天気ですね。」と笑顔で返事をしたのだ。
それからというもの、スズコさんの横にはノブコさんがいて、通訳のように対応してくれる。
そのため、スズコさんは人の輪の中に入っていくことができるようになり、
穏やかな表情で過ごせるようになてきた。ノブコさんがいれば、もう悪口なんて聞こえない、
どこでも行けると自信満々のスズコさん。
その横で「まさか、この大声が他人の役に立つなんて。」
良いコンビだ。
Posted by syuri at 20:00│Comments(0)
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